太陽光発電などの家庭用発電システムで発電された電気は、そのままでは直流なので使用することができません。家庭用発電システムで発電された直流の電気は、一般家庭でも使える交流の電気に変換する必要があります。直流を交流気に変換するための装置が、パワコンです。一般家庭に設置してる太陽光発電の場合は、太陽電池モジュールと分電盤の間にパワコンを設置することで、屋根の上で発電した電気を室内でも使えるようにしています。
しかし、パワコンの役割は直流の電力を家庭で使える交流に変え、室内で使えるようにするだけではありません。発電した電力を溜める蓄電池への充電も行っており、太陽電池モジュールで発電できないときでも、電力を使えるようにしています。また、太陽光発電で発電し余った電力を売電するときにも、出力を安定させることができます。このようにパワコンは様々な役割を同時に行う装置なので、家庭に太陽光発電システムを導入したときには、必ず設置する装置の一つです。
現在使われているパワコンは、世界各国の様々なメーカーが開発・販売しています。世界で一番シェアを獲得しているのは環境先進国ドイツのメーカーですが、国内のメーカーも販売しており高い評価を受けています。大手電機メーカーから産業用ロボットなどを取り扱うメーカーも製造しており、国内製も性能が高く魅力的です。家庭に設置するときには、信頼性などを重視しながら選ばなければいけません。